民族の心と知恵

柿

日経新聞の記事に野本寛一さんという方の民族の心と知恵という記事にこのようなことが書いてありました。野本さんが晩年、西吉野という地を訪れたときの話です。

西吉野は昔からつる柿の産地でいまはウメも栽培している。カキ、ウメの種類を選び、早生、中生、晩生を組み合わせ、露地、ハウスなどで周辺栽培をしている。子供、孫と立派に農家を成立させているところがたくさんある

この話何を伝えたいか分かりましたか?

確かに柿だけを栽培すれば年によっては大もうけすることも
あるかもしれません。株に例えれば一点集中型投資で大儲けする
こともあります。

しかし柿だけの場合、年によっては台風などで大損することもあります。

ですからさらに早生、中生、晩生をたくみに組み合わせています。

民族の知恵だと思いました。
そういった農家では急なイベントによる被害を
最小限に抑えられますから、子供も孫も農業に従事しています。

人手不足に悩む農家とは大違いです。

人手不足に悩む農家は、例えばあるひとつの作物しか作らず、
それが予測のつかない被害イベントで大損害を受けたりします。
そうすると収益のブレがとんでもなく大きいんじゃないでしょうか。

分散すると一発大もうけということは減ります。
そういった意味ではそれを「面白くない!」と思う人もいると思います。
しかし僕は将来の予測のつかないイベントに対して人間というのは
全く無力である
ということを悟ることから投資の一歩が
始まると思っています。

将来のイベントをコントロールできるかもしれないという幻想を
持ちながら、チャートとにらめっこすることは私たちを苦しめていないでしょうか?

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